2025年9月18日、お笑いコンビ「チョコレートプラネット」の松尾駿さんが頭を丸めて謝罪する動画が大きな話題になりました。きっかけとなったのは、松尾さんの「素人はSNSをやるな」という発言でした。
この発言は瞬く間にSNSで拡散され、多くの批判を浴びることになります。しかし、なぜ松尾さんはこんなことを言ったのでしょうか。そして、なぜ相方の長田庄平さんと一緒に頭を丸めることになったのでしょうか。この騒動の一部始終を、順を追って見ていきましょう。
チョコプラ松尾さんが丸刈り謝罪をした理由とは？
1. アインシュタイン稲田さんの事件に怒りを感じたから
実は、松尾さんの問題発言には背景がありました。2025年9月10日のYouTube動画で、お笑いコンビ「アインシュタイン」の稲田直樹さんのInstagramアカウントが不正アクセスされた事件について話していたのです。
稲田さんのアカウントには、心ない誹謗中傷コメントが大量に投稿されました。芸人仲間が傷つけられているのを見て、松尾さんは強い憤りを感じていたのです。
この時の松尾さんの気持ちを想像してみてください。自分の友人が理不尽に攻撃されていたら、きっと怒りを感じるでしょう。松尾さんも同じような気持ちだったのです。
2. 誹謗中傷への強い憤りが発言の引き金に
稲田さんへの誹謗中傷を見た松尾さんは、SNSでの心ない書き込みに対して激しい怒りを表現しました。「なぜ人を傷つけるようなことを平気で書けるのか」という疑問が、松尾さんの中で渦巻いていたのです。
松尾さんは後の謝罪動画で、こんなふうに説明しています。「真意としてはネガティブなことを見たり、人を傷つけるようなことが僕はすごく嫌で、そういうのをやるぐらいだったらやるなという本当にバカな言い方になってしまった」と。
出典：チョコプラ “素人はSNSをするな”発言を謝罪 – YouTube (https://www.youtube.com/watch?v=q7CMEO-VxGI)
つまり、松尾さんが本当に言いたかったのは「誹謗中傷をするくらいならSNSをやめてほしい」ということだったのです。でも、それが全然違う形で伝わってしまいました。
3. 芸人としての「極端なボケ」が暴走した結果
松尾さんは謝罪動画でもう一つ重要なことを説明しています。「芸人なのでボケというか、極端に大きく言うって言い方で今回みたいな一般人はSNSをするなと、素人はSNSをするなっていうすごく偉そうな言い方になってしまいました」と。
芸人さんって、普通の人より大げさに表現することがありますよね。舞台やテレビでは笑いを取るために必要な技術です。ところが、YouTube動画では、その表現方法が裏目に出てしまったのです。
場所や状況に応じて表現を変える必要があったのですが、松尾さんはいつものクセで極端な言い方をしてしまったということです。
「素人はSNSやるな」発言で何が起きた？
1. YouTube動画で飛び出した問題の一言
問題となった発言は、チョコレートプラネットのYouTubeチャンネルで起こりました。松尾さんは「芸能人とかアスリートとか、そういう人以外、SNSをやるなって。素人が何発信してんだってずっと思ってて」と発言したのです。
この「素人が何発信してんだ」という言葉が、多くの人の心に刺さりました。まるで一般の人々を見下しているように聞こえてしまったからです。
動画を見た人の多くが「何様のつもりだ」と感じたのは、想像に難くありません。言葉というのは本当に怖いものです。
2. 切り抜き動画がSNSで大拡散
ここからが現代のSNS社会の恐ろしいところです。この発言部分だけを切り取った「切り抜き動画」が、TwitterやTikTokなどで瞬く間に拡散されました。
切り抜き動画では、松尾さんの怒りの背景や真意が全く伝わりません。視聴者には「芸能人が一般人を馬鹿にしている」という印象だけが残ってしまったのです。
これは現代のSNS時代の大きな問題でもあります。一部分だけが切り取られると、発言者の本来の意図とは全く違った形で広まってしまうのです。
3. 批判の声が殺到して炎上状態に
切り抜き動画を見た多くの人から、激しい批判の声が上がりました。「一般人をバカにしすぎじゃない？」「自分のこと何様だと思ってるのか」といったコメントが次々と投稿されました。
批判の声があまりにも大きくなったため、元の動画は削除され、チャンネルのコメント欄も一時的に閉鎖される事態になります。松尾さんにとって、これほどまでの炎上は予想外だったでしょう。
この炎上の規模の大きさが、後の丸刈り謝罪につながることになるのです。
なぜここまで大きな炎上になったのか？
1. 「素人」という言葉が上から目線に聞こえた
炎上の最大の要因は、「素人」という言葉の選択でした。本来は「プロではない人」という意味ですが、使い方によっては「格下の人」という印象を与えてしまいます。
多くの人が「芸能人が一般人を見下している」と感じたのは当然でした。特にSNSは一般の人々にとって貴重な表現の場です。それを否定されたように感じた人が多かったのです。
たとえば、あなたが趣味で描いた絵をSNSに投稿したとき「素人が何描いてるんだ」と言われたら、どう感じるでしょうか。きっと悲しい気持ちになりますよね。
2. 一般人の発信を否定する内容だった
SNSは今や多くの人にとって日常の一部です。家族や友人との交流、趣味の共有、情報収集など、様々な目的で利用されています。
松尾さんの発言は、そんな一般の人々の日常を否定するように聞こえました。「なぜ芸能人だけが発信していいのか」「一般人にも表現の自由がある」という反発が起こったのは自然な流れでした。
考えてみてください。毎日使っているSNSを「やるな」と言われたら、誰だって不快な気持ちになります。
3. 表現の自由への挑戦と受け取られた
多くの人が松尾さんの発言を「表現の自由への挑戦」として受け取りました。民主主義社会において、誰もが自由に意見を表現する権利があります。
松尾さんの発言は、この基本的な権利を否定するように聞こえてしまったのです。「芸能人だけが特別なのか」という疑問を多くの人が抱きました。
結果として、この発言は社会全体の価値観と衝突することになったのです。
謝罪動画で見せた丸刈りパフォーマンスの狙いは？
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 松尾駿（まつお しゅん） |
| 生年月日 | 1982年8月18日 |
| 出身地 | 神奈川県箱根町 |
| 所属 | 吉本興業 |
| 相方 | 長田庄平さん |
| 主な出演番組 | ヒルナンデス！など |
1. 長田さんと二人で責任を取る姿勢を示すため
2025年9月18日、松尾さんは相方の長田庄平さんと一緒に謝罪動画を公開しました。注目すべきは、発言をしていない長田さんも一緒に頭を丸めたことです。
長田さんは「松尾の言動は僕の責任でもある」として、コンビとしての責任を取る形を選びました。これは、お笑いコンビの絆の深さを示すものでもありました。
普通なら「自分は関係ない」と思うかもしれませんが、長田さんは違いました。二人で一つのコンビだから、一緒に責任を取るという考え方です。
2. 初心に帰る決意を形で表現
長田さんは動画の中で「初心にかえるという意味と、そして気持ちを引き締めるという意味で頭を丸めたいと思う」と説明しています。頭を丸めることで、心を新たにして再スタートを切りたいという気持ちを表現したのです。
これは日本の伝統的な謝罪の形でもあります。形だけでなく、気持ちも込めて反省の意を示したということです。
ファンに対しても、真摯に向き合う姿勢を見せたかったのでしょう。
3. 言葉だけでは伝わらない反省の気持ち
謝罪の言葉だけでは、どれほど反省しているかが伝わりにくい場合があります。特に今回のように大きな炎上になった場合は、行動で示すことが重要になります。
丸刈りという分かりやすい行動で、松尾さんたちの反省の深さを示そうとしたのです。視覚的にも分かりやすく、メディアでも取り上げられやすい方法でした。
ただし、この方法が逆効果になってしまう可能性もありました。
世間の反応は賛否両論に分かれた
1. 「反省が足りない」という厳しい批判
謝罪動画に対しても、厳しい意見が多く寄せられました。特に松尾さんは元々短髪だったため、「松尾は髪が整っただけ」「悪くない長田が頭丸めて松尾さんはただ整っただけで草」といったコメントが投稿されました。
また「謝罪はしてるけど納得いってなさそう」「不本意さが伝わってくる謝罪だなあ」といった声も上がっています。形だけの謝罪に見えてしまった人も多かったようです。
出典：チョコプラ、2人で反省の丸刈り動画 松尾の炎上発言を謝罪 – デイリースポーツ (https://www.daily.co.jp/gossip/2025/09/18/0019487370.shtml)
視聴者の目は厳しく、本当の反省かどうかを見抜こうとしていました。
2. 「コンビ愛に感動した」という擁護の声
一方で、長田さんが一緒に責任を取った姿勢を評価する声もありました。「長田さんは何も悪くないのに、一緒に頭を丸めるなんて」「これがコンビ愛だね」といった好意的なコメントも見られました。
お笑いファンの中には、二人の絆の深さを感じ取った人も多くいたのです。困った時に相方を見捨てずに一緒に責任を取る姿勢は、確かに立派なものでした。
この点については、多くの人が素直に評価していたようです。
3. 「切り抜きされただけ」という釈明への疑問
松尾さんは謝罪動画の中で「切り抜き」という言葉を何度も使い、真意が伝わらなかったことを強調しました。しかし、この釈明に対しても疑問の声が上がりました。
「切り抜きのせいにするのはおかしい」「発言した内容は変わらない」といった意見が多く見られました。確かに、発言の文脈があったとしても、使った言葉自体は変わりません。
この点で、松尾さんの釈明は十分に理解を得られなかったようです。
発言の背景にあった松尾さんの本音とは？
1. 仲間を守りたいという正義感
松尾さんの発言の根底には、稲田さんを守りたいという気持ちがありました。芸人仲間が理不尽な攻撃を受けているのを見て、何かしなければという正義感が働いたのです。
この気持ち自体は決して悪いものではありません。仲間思いの松尾さんらしい反応とも言えるでしょう。
ただし、その表現方法が適切ではなかったということです。
2. SNSの誹謗中傷問題への危機感
松尾さんは以前からSNSの誹謗中傷問題について危機感を持っていたようです。有名人への心ない書き込みが日常的に行われている現状に、強い疑問を感じていました。
この問題意識自体は社会的にも重要なものです。実際、SNSでの誹謗中傷は深刻な社会問題になっています。
松尾さんなりに、この問題に一石を投じたかったのかもしれません。
3. 芸人としての表現方法の選択ミス
最も大きな問題は、表現方法の選択ミスでした。真面目な社会問題について語る時に、いつものような極端な表現を使ってしまったのです。
芸人として培った表現技術が、この場面では逆効果になってしまいました。時と場所を考えた発言が必要だったのです。
これは多くの芸人さんが抱える課題でもあるでしょう。
チョコプラの今後への影響はどうなる？
1. テレビ番組での扱いに変化はあるか
現在のところ、チョコレートプラネットのレギュラー番組への影響は明確に表れていません。「ヒルナンデス！」や「水曜日のダウンタウン」などの番組には引き続き出演しています。
ただし、今後しばらくは発言に気をつける必要があるでしょう。テレビ局側も、今回の件を踏まえて慎重になる可能性があります。
長期的な影響については、まだ判断が難しい状況です。
2. ファンとの関係修復は可能か
ファンの反応は分かれているものの、完全に見放されたわけではないようです。YouTubeチャンネルの登録者数も大幅に減少していないことから、根強いファンは残っています。
今後の活動や発言によって、関係修復は十分に可能でしょう。ただし、時間をかけて信頼を取り戻していく必要があります。
真摯な姿勢を継続することが重要になってきます。
3. 芸人としての信頼回復の道のり
お笑い芸人にとって最も大切なのは、観客からの信頼です。今回の件で傷ついた信頼を回復するには、地道な努力が必要になります。
面白いネタを作り続け、謙虚な姿勢を保つことで、徐々に評価を取り戻していくでしょう。幸い、松尾さんと長田さんには確かな芸人としての実力があります。
時間はかかるかもしれませんが、きっと復活できるはずです。
まとめ
チョコレートプラネットの松尾駿さんの「素人はSNSやるな」発言から丸刈り謝罪まで、この騒動は現代のSNS社会が抱える様々な問題を浮き彫りにしました。
- 松尾駿さんは稲田直樹さんへの誹謗中傷に怒りを感じて発言した
- 「素人はSNSやるな」という表現が一般人を見下すように聞こえた
- 切り抜き動画がSNSで拡散され大炎上に発展した
- 長田庄平さんと二人で丸刈りにして謝罪動画を公開した
- 世間の反応は「反省が足りない」「コンビ愛に感動」と賛否両論
- 発言の背景には仲間を守りたい正義感があった
- 芸人としての表現方法の選択ミスが問題を大きくした
- テレビ番組への影響は現在のところ限定的
- ファンとの関係修復には時間をかけた努力が必要
言葉の持つ力の大きさと、SNS時代における発言の責任の重さを改めて考えさせられる出来事でした。チョコレートプラネットの今後の活動に注目していきたいと思います。
