2025年9月、那覇市議会で飛び出したある発言が、ネットを中心に大きな波紋を広げました。
「トランスジェンダーの性自認は伝染する」——。
そう語ったのは、参政党の和田圭子市議です。
この発言は、すぐに「差別的だ」と大きく報道され、市民グループや専門家、教育関係者からも批判が相次ぎました。
にもかかわらず、和田議員は「差別ではない」と発言を正当化。
発言の問題点とともに、なぜ彼女はそう断言できるのか、その背景に注目が集まっています。
実は和田圭子氏、保守系団体「モラロジー道徳教育財団」の講師という顔も持つ人物。
しかも、市議選では過去最多得票でトップ当選を果たした経歴の持ち主でもあります。
本記事では、和田議員の経歴や人生の転機、信じている思想、そして今回の発言に至るまでの流れを、わかりやすく解説していきます。
発言だけを切り取るのではなく、その背景にある「価値観」を知ることこそ、今の社会が向き合うべき本質なのかもしれません。
和田圭子って何者?参政党でトップ当選した65歳の経歴
和田圭子さんは、2025年7月の那覇市議会議員選挙で、過去最多得票を記録してトップ当選した地方議員です。
政治経験がないにもかかわらず、これほどの支持を得た理由はどこにあるのでしょうか?
その人物像を知るには、まず彼女の経歴を見てみるのが近道です。
以下に、和田議員の基本プロフィールをまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 和田圭子(わだ けいこ) |
| 生年月日 | 1959年9月20日(65歳) |
| 出身地 | 大阪府 |
| 学歴 | 武庫川女子短期大学 卒業 |
| 主な職歴 | 三井物産 → 専業主婦 → モラロジー道徳教育財団講師 |
| 政党 | 参政党 |
| 家族 | 夫(和田ともひさ/琉球大学教授)、子ども4人 |
| 現職 | 那覇市議会議員、生涯学習講師 |
では、この表をもとに、和田議員の人生をもう少し詳しくひも解いていきましょう。
和田圭子のプロフィールをざっくり紹介
和田議員は大阪府出身。
若いころは、大手総合商社・三井物産に勤務していました。
当時、女性が就職できる会社としてはトップレベルの人気。
彼女の優秀さがうかがえます。
しかし、そのキャリアは長く続きません。
結婚を機に退職し、専業主婦として家庭に入る道を選びます。
これは1980年代当時では、ごく自然な流れだったかもしれません。
その後は4人の子どもを育てながら、家庭を支える日々が続きます。
子育てに追われながらも、社会とつながる道を模索していたようです。
商社勤務から専業主婦へ。人生の転機は沖縄移住
1999年、夫の仕事の都合で一家は沖縄・那覇市に移住します。
彼女が40歳のころのことです。
まったく土地勘のない場所で、4人の子育てをしながら暮らすというのは、決して楽なことではありません。
でも和田議員は、その困難を「地域への参加」で乗り越えていきました。
地元の人たちとの交流を深めるなかで、地域社会に貢献したいという思いが強くなっていったのでしょう。
PTA会長から自治会長へ。26年の地域活動で信頼を築く
沖縄移住から数年後、彼女は地域での活動を本格的にスタートさせます。
たとえば、2004年には那覇市立城東小学校のPTA会長に就任。
その後も自治会長や地域のボランティア活動を数多く経験しています。
中でも力を入れていたのが、子どもたちへの読み聞かせ活動。
教育に対する強い関心は、この時期から芽生えていたようです。
こうした地道な活動を通じて、彼女は地域の“顔”として多くの人に知られるようになっていきます。
26年間にわたり那覇に根ざした生活を送ってきたことが、選挙での信頼につながったのは間違いないでしょう。
このように、和田議員は“普通の主婦”から政治家へと転身した、珍しい経歴の持ち主です。
でも、その歩みの中で育まれてきた価値観が、現代社会とはズレを見せている場面も少なくありません。
次のパートでは、そんな彼女の思想形成に大きく関わった「モラロジー道徳教育財団」について見ていきましょう。
モラロジー道徳教育財団の講師だった和田圭子の思想
和田圭子議員の発言や政治姿勢には、ある共通した価値観が感じられます。
その背景に深く関わっているのが、「モラロジー道徳教育財団」という団体です。
名前だけ見ると、公的な教育機関のようにも思えます。
ですが実際は、明確な思想的立場を持つ、保守系の民間団体です。
和田議員はこの団体で、20年以上にわたって“講師”を務めてきました。
ただの受講生ではありません。
他人に教える側として、その思想を“伝える立場”にあったのです。
では、モラロジーとは一体どんな考え方なのでしょうか?
そして、それが彼女の発言や行動にどう影響しているのか、順を追って見ていきましょう。
モラロジーって何?戦前的な道徳を重視する保守系団体
モラロジー道徳教育財団は、「道徳」と「倫理」を柱とした人間教育を広める団体です。
創設は戦前にさかのぼり、教育勅語の精神を重んじる姿勢が今も続いています。
具体的には、「親孝行」「夫婦の和」「家族愛」「忠義」「節度」などを美徳として強調。
その一方で、多様性や個人の自由をあまり重視しない傾向があります。
団体のトップ・廣池幹堂氏は、日本最大の右派団体「日本会議」の代表委員でもあります。
つまり、モラロジーは思想的にかなり右寄りの団体といえるでしょう。
教えそのものは「人としての在り方」を説くものですが、
その中には、現代の価値観とずれる考え方が少なくないのです。
生涯学習講師として道徳教育に深く関わった20年
和田議員は、モラロジー道徳教育財団で長く「生涯学習講師」として活動してきました。
この肩書きは、講義を聞くだけの受講者とは違います。
講師とは、モラロジーの理念を他の人に伝え、広めていく立場。
つまり、思想の“実践者”であり“布教者”でもあるわけです。
彼女は、沖縄移住後の20年あまりを、モラロジーの考え方と共に過ごしてきました。
その思想は、生活の中に深く染み込み、信念として確立されていったと考えられます。
「男女の役割は明確に」「家庭こそが社会の基本単位」
そんな価値観が、当たり前のこととして受け入れられていったのかもしれません。
その結果、現在の発言や政策にも、モラロジー的な価値観が色濃く反映されているのです。
「道徳政治」発言の中に見える思想の正体
和田議員がたびたび口にする「道徳政治」という言葉。
耳障りは良く、まっとうな理念に聞こえるかもしれません。
ですが、その「道徳」の中身をよく見てみると注意が必要です。
モラロジーが掲げる道徳は、戦前の家族観や性別役割に重きを置くもの。
つまり、「男は外で働き、女は家庭を守る」といった考えが前提にあります。
そこでは、LGBTQや性の多様性といった現代的価値観は、
“道徳的に好ましくない”ものとして扱われがちです。
和田議員の「性自認は伝染する」といった発言も、
こうした背景があってこそ“違和感なく”口から出たのかもしれません。
だからこそ、彼女にとっては「差別ではない」という主張が成り立ってしまうのです。
このように、モラロジーの思想は、和田議員の言動の土台になっています。
それは無意識の信念であり、長年かけて染み込んだ“常識”でもあるのでしょう。
次は、いよいよ問題の発言——
「性自認は伝染する」発言がなぜこれほど大きな衝撃を与えたのかを詳しく見ていきます。
「性自認は伝染する」発言の衝撃度がヤバい理由
2025年9月12日、那覇市議会での一般質問。
この日、和田圭子議員は、初当選後はじめて議場に立ちました。
普通なら緊張する場面。言葉を選び、慎重になる場面です。
ところが彼女は、冒頭から驚きの発言をします。
「トランスジェンダーの性自認は伝染するんです」——。
このひと言は、議場にいた市民や議員だけでなく、
SNSや報道を通じて全国に一気に広がりました。
一体なぜ、ここまで問題視されているのか。
どんな意図で発言したのか。
その背景にある考え方も含めて、見ていきましょう。
初質問でいきなり炎上。市議会が一時騒然
この日の和田議員の質問テーマは、「学校におけるトランスジェンダー児童への対応」でした。
すでに事前通告の段階で、市民グループからは「差別につながる恐れがある」として抗議が出されていたそうです。
にもかかわらず、和田議員は予定通り質問を実行。
その中で、「性自認は周囲の子どもに伝染する」という発言が飛び出しました。
しかも、自分の意見を“科学的根拠”のように語る口ぶりだったと言われています。
議場は一時、静まりかえるような空気に包まれました。
言葉の重みと無理解が、その場にいた人々を戸惑わせたのです。
「病気みたいなもの」と扱った発言の問題点
和田議員の発言の中で特に問題視されているのが、
性自認を「伝染するもの」=「病気のようなもの」とみなしている点です。
実際、彼女はこうも語っています。
「配慮よりも、心のケアをするカウンセラーを紹介するべきでは?」
この言葉からは、「性自認=心の不調」とする認識が透けて見えます。
これは、トランスジェンダーやLGBTQ当事者の存在を、
“何かおかしいもの”として扱う差別的な考え方と受け取られても仕方ありません。
性の多様性は「治すもの」ではなく、「尊重するもの」です。
それを“誤解”したまま議場で語ってしまったことで、発言は一層大きな批判を呼ぶことになりました。
記者の問いに「差別じゃない」と言い切った理由
発言後、報道陣に囲まれた和田議員。
当然ながら、記者たちからは「差別的では?」との質問が飛びます。
しかし彼女は、強い口調でこう答えました。
「感情も、雰囲気も伝染しますよね? 性自認も同じです」
「差別ではありません。事実を言っただけです」
このやり取りからもわかるように、
彼女の中では、自身の発言に“問題意識”がまったくないのです。
なぜここまで平然としていられるのか。
それは、前章で触れたように、モラロジー的な価値観が日常の中で当たり前になっているからかもしれません。
“信じている道徳”に照らして話しているため、
本人にとっては「まっすぐな意見」だったのでしょう。
しかし、現代の社会はその価値観とは違う方向へ進んでいます。
そこにズレがあることを、本人が気づいていない。
だからこそ、発言はより深刻な影響を生んでしまったのです。
和田圭子の過去発言を見れば、今回も納得できてしまう件
今回の「性自認は伝染する」発言は、確かにショッキングでした。
けれど、過去の発言を振り返ると「実は前から兆候があった」と感じる人も多いかもしれません。
和田圭子議員は、市議になる前から一貫して“保守的で排他的な発言”をしてきました。
それらを時系列で見ていくと、今回の発言も“突然ではなかった”ことがよくわかります。
市議選の時点ですでに差別的な発言があった
市議選前に行われた「候補者アンケート」で、
和田議員は明確にこう回答しています。
「性別は男と女で十分。子どもたちに変な教育はしないでほしい」
ここでの「変な教育」とは、LGBTQや性の多様性に関する教育を指していると考えられます。
つまり、当選前からすでにLGBTQに対して否定的な立場を公言していたのです。
また、同じアンケートでこんな意見も。
「少子化を促進する法案には断固反対」
この回答の裏には、「多様性=少子化につながる」といった誤解があるように見えます。
選挙期間中、街頭演説でも家族や伝統を重視する発言が目立ちました。
そうした一連のメッセージに共感した有権者が多かったという現実も、見逃せません。
「教育勅語は大賛成」発言が意味するもの
当選後のインタビューで、和田議員はこう語っています。
「教育勅語は素晴らしいと思っています。今の子どもたちにこそ必要」
教育勅語とは、戦前の日本で子どもたちに従順さや忠義を教え込むために使われていたものです。
戦後は「個人の尊厳を損なう恐れがある」として、公的な場での使用は避けられてきました。
それにもかかわらず、教育勅語を高く評価し、「道徳教育に活用すべき」と明言する。
この時点で、和田議員の思想が戦前回帰的であることがはっきりしています。
「日本人ファースト」思想と夫との共通点
和田圭子議員のもう一つのスローガンが「日本人ファースト」です。
この言葉には、外国人や異文化に対する“警戒”や“拒否感”が含まれているケースもあります。
沖縄という多様な文化が共生する地域で、あえてこの言葉を使うのは、ある意味では象徴的です。
さらに注目すべきは、夫の存在。
和田ともひさ氏は琉球大学の教授であり、参政党の沖縄県国政改革委員でもあります。
夫婦そろって参政党の方針に強く共鳴し、
同じような思想を共有していると見られています。
家庭内で“異なる視点”に触れることが少ないからこそ、
考えが内向きに深まり、より強固になっている可能性もあるでしょう。
このように、今回の発言は「突発的な問題発言」ではなく、
これまでの発言や行動と“地続き”の延長線上にあるものです。
思想の根っこが変わらない限り、今後も同じような発言が繰り返される可能性は十分にあります。
参政党に入った理由は「常識が通らない政治への危機感」
和田圭子議員は、もともと政治の世界とは無縁の人でした。
長年、家庭と地域活動に軸足を置いて暮らしてきた、いわば“普通の主婦”です。
そんな彼女がなぜ突然、市議選に出て、しかも参政党という政党を選んだのか。
そこには、現代の政治や社会に対する強い「違和感」と「危機感」がありました。
専業主婦としての経験が価値観のベースに
和田議員は、4人の子どもを育てた母親です。
長年、家庭の中で「母として」「妻として」役割を全うしてきました。
その中で大切にしてきたのは、家庭の絆や子どものしつけ、そして日本的な道徳観。
いわゆる“昔ながらの常識”が、彼女の価値観のベースになっているようです。
でも、時代は大きく変わりました。
ジェンダー平等、家族の多様性、個人の自由など、社会の価値観も大きく動いています。
和田議員にとっては、その変化が「自分の常識が否定されている」ように映ったのかもしれません。
「まっすぐな人が多い参政党」に共感した理由
和田議員が参政党を選んだ理由について、本人はこう語っています。
「私利私欲のない、まっすぐな人が多い政党だと感じたから」
参政党は、「教育」「食」「医療」「命」といったテーマに重きを置き、
既存政党への不信感を持つ層から支持を集めています。
特に「常識が通らない世の中を変えたい」と考えている人たちにとって、
参政党は“代弁者”のような存在になっているのです。
和田議員も、その流れに強く共感したのでしょう。
自分が信じてきた道徳や家族観を、堂々と主張できる場所。
それが参政党だったのかもしれません。
和田夫妻がともに参政党で活動する現在の状況
和田圭子議員の夫・和田ともひさ氏は、琉球大学の教授です。
そして彼もまた、参政党の沖縄県国政改革委員として活動しています。
つまり、夫婦そろって同じ思想を共有し、同じ政党で活動しているということです。
思想の偏りが生まれるとき、大きな要因のひとつが「周囲の価値観が同じであること」です。
異なる意見に触れないまま、同じ考えを繰り返していると、
いつのまにか「これが正しい」と信じ込んでしまうことがあります。
和田夫妻のケースでは、家庭内でも政党活動でも“同じ方向”を見ているため、
思想的にブレーキがかかりにくい構造になっているのかもしれません。
和田議員が参政党に参加した理由は、
現代の社会に対する違和感と、自分の信じる「常識」を守りたいという強い気持ちにあります。
ただし、その「常識」がすでに社会の少数派になっている場合、
それを政策や発言に持ち込むことで、他者の権利を傷つけてしまう危険もあるのです。
市民の抗議がすごい!那覇市役所前でスタンディングが発生
和田圭子議員の「性自認は伝染する」という発言は、議会の中だけで終わりませんでした。
その余波は、市民社会を巻き込む大きなうねりとなって広がっていきます。
特に、教育現場で子どもたちの心と向き合っている人たちにとって、
この発言は「見過ごせない問題」として受け止められました。
那覇市役所前では、抗議のスタンディングが連日行われる事態にまで発展。
市民の“静かな怒り”が、目に見える形であらわれたのです。
質問通告の段階で市民団体が反発
和田議員の一般質問は、事前通告の段階から問題視されていました。
質問のテーマが「トランスジェンダーの児童生徒」に関する内容だったからです。
それを受けて、市民団体「沖縄カウンターズ」は以下のような声明を出します。
「性自認を“異常”と決めつけるような質問は、差別を助長する」
さらに、市議会事務局には抗議の電話やメールが多数寄せられたといいます。
つまり、本番を迎える前から“危険性”が懸念されていたというわけです。
それでも和田議員は、質問を取り下げることなく強行しました。
その姿勢が、多くの市民の怒りに火をつける結果となったのです。
質問当日、市役所前は抗議プラカードでいっぱいに
2025年9月12日。
和田議員が議場に立ったその日、市役所の前では抗議のスタンディングが行われていました。
掲げられたプラカードには、こんな言葉が並びました。
- 「多様性を尊重してほしい」
- 「教室を安心できる場所に」
- 「こどもたちを危険にさらす質問をやめて」
特に目立ったのは、子どもを守ろうとする声でした。
和田議員の発言が、当事者の子どもたちに二次被害をもたらす恐れがあることを、
多くの市民がしっかり理解していたのです。
議会の中と外。
同じ時間に、まったく違う世界が広がっていたことが印象的です。
専門家も「アウティングの危険性」を指摘
問題は、発言の内容だけではありません。
その“影響”にも深刻なリスクがあります。
たとえば、和田議員は「学校現場でトランスジェンダーの児童数を把握すべき」とも発言しています。
しかしこれは、無理な聞き取りや調査を通じて、当事者の性自認を暴いてしまう=アウティングにつながる危険があります。
アウティングとは、本人の同意なしに、性のあり方を他人に知られること。
これが原因で、いじめや不登校、精神的ショックを受ける子どもも少なくありません。
専門家からも「極めて危険な提案だ」という声が上がっています。
にもかかわらず、議会で堂々と発言してしまった。
そして、それを“正義”として押し通そうとした。
そこに、多くの人が「危機感」を抱いたのです。
今回の抗議行動は、単なる一部の意見ではありません。
それは、多様な人が安心して生きられる社会を守ろうとする市民の声です。
そしてその声は、これからの政治や教育にとって、
とても大切な“カウンター”としての意味を持っているのではないでしょうか。
まとめ:「性自認は伝染する」発言の背景にあったもの
今回の記事では、和田圭子那覇市議の発言をきっかけに、
その経歴や思想、そして社会的な影響までを丁寧に見てきました。
和田議員の発言は確かに問題ですが、
それを「失言」や「一時の過ち」として片付けてしまうのは、少し違う気がします。
なぜなら、その言葉の裏には、
長年にわたって積み上げられた価値観と信念があるからです。
記事の要点を振り返ると…
- 和田圭子議員は、元三井物産OLで4児の母。
- 専業主婦から地域活動を経て、参政党で市議に初当選。
- モラロジー道徳教育財団の講師として、20年以上“道徳教育”に関わってきた。
- 戦前の価値観を重視する思想が、発言や政策に色濃く反映されている。
- 「性自認は伝染する」発言は、思想の延長線上で生まれたもの。
- 市民からは強い抗議が起こり、教育関係者や専門家も深刻な懸念を示した。
和田議員が信じている「道徳」や「常識」は、
もしかしたら過去には“当たり前”だったのかもしれません。
けれど今の社会は、少しずつ変わっています。
違いを受け入れ、声を上げにくい人たちにも光をあてようとしています。
だからこそ、今回のような発言が“ズレ”として強く受け止められたのでしょう。
私たち一人ひとりにできることは、
ただ怒るだけではなく、「なぜこういう発言が出てくるのか」を考えること。
そして、子どもたちが安心して学校に通える社会をどうつくるかに、目を向けることです。
多様性は、難しいテーマかもしれません。
でも、誰かの“当たり前”を、別の誰かが否定しない社会をつくるために、
これからも小さな声を拾い続けていく必要があります。

